2022年1~6月に沖縄県内で発生した水難事故が40件となり、過去10年の同期比で最多になることが、25日までに県警のまとめで分かった。12~21年の年間件数で94件の最多を記録した21年の1~6月と同数となる。マリンレジャーシーズンで海水浴に出掛ける機会が増えることから、県警は「21年と同じペースで水難事故が発生している。一瞬の気の緩みで事故は起こるので注意してほしい」と呼び掛けている。
県警によると、過去10年の同期水難事故について、最多は22年と21年の40件。17年の34件、19年の32件と続く。
人数も22年はここまで55人で、過去10年の同期比で最多だった21年(61人)に続く多さ。55人のうち、県民が31人、観光客が21人、米軍関係者が3人。
県民31人のうち、半数の15人が釣りや潮干狩りの最中に事故に遭っている。
このうち死者は17人で、過去10年の同期比で21年の21人、19年の18人に次いで多い。22年の死者17人のうち、50代以上が12人で約7割を占めた。
ことし7月には子どもが被害に遭った事例もある。豊見城市にある屋外プールを父親と訪れていた男児(4)が、水中で沈んでいた。父親が少し目を離した際に溺れたとみられる。
近くにいた男性利用者が男児を救助し、心肺蘇生したところ、意識を取り戻したという。
県警地域部の上運天清管理官は「子どもと遊泳する際には、目を離さないでほしい。海や川のレジャーの際にはライフジャケット着用、体調管理などの安全対策を徹底してほしい」と話した。
(友寄開)