壁紙、名刺入れ、バッグ…紅型を暮らしの品々に 横浜高島屋で98種を販売


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伝統工芸「紅型」を取り入れた多彩な品々が並んだ横浜高島屋の催事会場=27日、神奈川県

 【神奈川】沖縄の伝統工芸「紅型」を暮らしの品々に取り入れた商品の出展が27日から横浜高島屋で始まった。8月2日までの開催。出展しているのは紅琉アラヤプランニング(宜野湾市、下地秀樹代表)で、横浜高島屋での開催は4回目。衣料品から壁紙、小物類など98種に及ぶ品々がそろい、会場を華やかに彩っている。

 出展品は紅型と日本の技がコラボした手作りのオリジナル商品がずらりと並んだ。グラスやカップ、ガラスプレートなど器類は琉球ガラスや有田焼、美濃焼の器にシルクスクリーン技術で紅型を表現し融合させた。

 八重山に自生するトウツルモドキ(方言名クージ)を使ったアダンの籠バッグは本革と紅型のデザインが加わり、南国バッグとしてアクセントをきかせた。

 名刺入れやキーホルダー、バッグと多彩な商品を含め、千点をそろえたという。デザイナーの下地ナホさんは「紅型をもっと暮らしに生かすことで、紅型を知る人が増え、伝統工芸の底上げにつながる。つくりたいものがまだまだたくさんある」とアイデアは絶えることがない。

 下地代表は「今後、観光だけに限らない販売についても開拓していきたい」と伝統工芸品の普及機会を探っていく考えを示した。
 (斎藤学)