沖縄セルラー増収減益 auでんきの原価増が影響し5期ぶりの減益 増収は13期連続


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 沖縄セルラー電話(那覇市、菅隆志社長)は27日、2022年4~6月期連結決算を発表した。auでんきの契約件数増加で、売上高に当たる営業収益は前年同期比3.6%増の185億3300万円で13期連続の増収となった。一方、auでんきの原価が増加したことから、営業利益は同0.8%減の45億9400万円、経常利益は同0.7%減の46億2千万円、純利益は同1.4%減の30億7900万円だった。営業利益、経常利益、純利益が減益となるのはいずれも5期ぶり。

 auでんきが含まれる付帯事業の営業収益は同13.9%増の63億2500万円だったが、電気の仕入れ原価が高騰していることから利幅が減少し、営業利益は同44.2%減の2億5700万円。auでんきの契約数は同41.7%増の8万5600件だった。

 auでんきの価格改定について、渡具知武之取締役は「当面は現在のままだが、他社の動向も見ながら慎重に考えたい」と述べた。

 モバイルの総契約数は同2.9%増の65万2300件。UQモバイルやpovo(ポヴォ)の低料金ブランドを選ぶ人が増えたことから、1人当たりの平均月間売上高を示す「マルチブランド総合ARPU」は同4.7%減の4982円となった。光通信サービス累計回線数は同5.1%増の11万6400件。
 (玉城江梨子)