【名護】新型コロナウイルスの感染拡大が地方議会の運営にも影響を与えている。2日の名護市議会臨時会では、大城秀樹議長が感染、比嘉拓也副議長が濃厚接触者となり自宅待機していることから、急きょ仮議長を選出することになった。市議会事務局によると、正副議長の不在は「少なくとも過去20年間で事例がない」という。議員からも「前代未聞の事態だ」と驚きの声が上がった。
地方自治法では、正副議長が不在の場合、仮議長を選出することになっている。最年長の大城敬人氏(81)が臨時の議長として一時的に議事を取り仕切り、議員からの推薦があった議会運営委員長の比嘉忍氏(55)が仮議長になることに決まった。
同臨時会は市議らの任期中最後の議会となる見通し。
名護市議選(定員26人)は9月11日投開票で、現職21人、新人や元職など少なくとも11人が立候補の意志を固めている。
(長嶺晃太朗)