コロナ対策を徹底し周遊観光 中部観光バスがモニターツアー、本島中部の自治会長らにPR


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 【沖縄】中部観光バス(沖縄市、永山孝社長)は7月20日、貸し切りバス無料モニターツアーを実施した。「コロナ禍でも万全の対策で安全、安心の観光、研修ツアーが楽しめます」と、中部地区の自治会長らにアピールした。

 新型コロナウイルス感染者が全国的に急拡大して第7波とも言われる。観光業界や経済界は深刻な打撃を受けているが、中部観光バスもその対策に苦慮している。地元の各種団体の研修ツアーや行楽地観光の利用も減少する状況を受け、打開策としてモニターツアーを企画した。

 沖縄市をはじめ、うるま、宜野湾、北谷、読谷、嘉手納の自治会長や書記20人余が参加した。2台の観光バスに分乗して同社を出発して、平安座島を結ぶ海中道路、海の駅、宮城島の製塩工場、勝連城跡など観光ポイントの周遊コースを楽しんだ。

 車中では、コロナ感染防止として換気や車内の消毒、密集を避ける座席配置など、日本バス協会のガイドラインに沿って徹底した対策をしていることをガイドが説明した。

 参加したうるま市の與古田敬子昆布自治会長は「コロナを心配する住民は多い。今回、快適で安心、安全を確認でき、貴重な体験となった。老人会や婦人会などの研修ツアーを検討していきたい」と話した。他の参加者からも「地元企業の応援につながる」との感想があった。永山社長は「地元のニーズの掘り起こしにもっと力を入れていきたい」と期待を込めた。
 (岸本健通信員)

コロナ感染対策をしたモニターツアーに参加する中部地区の自治会長ら=7月20日、沖縄市の中部観光バス