「知ることが初めの一歩」東京生まれ石垣島育ちの星野さん、基地問題伝える弁論で優秀賞 全国高文祭


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弁論部門で優秀賞に輝いた具志川高校2年の星野陽花さん=3日、東京都内の文京学院大学

 【東京で吉田早希】第46回全国高校総合文化祭4日目の3日、弁論部門で具志川高2年の星野陽花(ようか)さん(16)が、全体5位で優秀賞に輝いた。「小さな私の小さな『知る』で」と題し、沖縄の基地問題の現状を伝え「知ることが初めの一歩。みんなで一緒に考え、平和をつなぎましょう」と語り掛けた。書道部門では、小禄高3年の上間芹菜(せりな)さん(17)の作品「臨(りん) 小島切(こじまぎれ)」が特別賞を受賞した。

 東京生まれ、石垣島育ちの星野さん。県内にある米軍関係者以外立ち入れない場所の存在に「見えない壁」を感じてきた。日頃からさまざまな問題に向き合い「知る」ことを続ける重要性を訴えた。

 表彰式後、星野さんは「県外の人が基地問題について考えるきっかけになるとうれしい」と笑顔で語った。

 書道部門で特別賞を受賞した上間さんは、高校1年の時、書道部に入った。作品の繊細さを表現するため、細い線などを意識したほか、それぞれ異なる字形を調べるなど丁寧に仕上げた。今回の受賞に「うれしい気持ちが一番。書道をさせてくれた先生や親に感謝したい」と喜んだ。