男子バレー、西原が3年ぶり決勝トーナメント 勝負どころで光る対応力 四国総体


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西原―東海大札幌 第2セット、ブロックを破り、強烈なスパイクを決める西原の源河朝陽=4日、香川県善通寺市の市民体育館(小川昌宏撮影)

 全国高校総合体育大会・四国総体第8日は4日、香川県などで9競技が行われた。バレーボール男子の西原は2-1で東海大札幌(北海道)を下し、予選を勝ち抜いて決勝トーナメントに進んだ。

 西原が接戦を制し、県勢男子では3年ぶりとなる予選通過で決勝トーナメントへ駒を進めた。第3セットにもつれたが、チームは落ち着いていた。相手エースのコースを読み切り、粘り強い守りから攻撃に転じ、25―18と差を広げて勝ち切った。

 セットを奪い合い、勝負どころの第3セットの対応力が光った。第2セットは相手がローテーションの開始位置を変えてきたことで、第1セット時のマッチアップが崩れて負けにつながった。これを無駄にはせず。西原もローテーションを組み替えて対抗した。

 さらに「エースはクロスに打つ傾向がある」と試合中に分析。ブロックでストレートをふさぎ、クロスへのレシーブ勝負を仕掛けた。これにリベロの平良晟也が応え、拾いまくった。第1セットで高い打点から次々と強打を打ち込み、得点を重ねたライトエースの源河朝陽が第3セットでも躍動し、畳み掛けた。

 5月の全九州総合選手権で準優勝。その後も県外での対外試合を経て「対応力がついてきた」と局面を打開する力が伸びていることを改めて実感。安谷屋光葉主将は「目標のベスト8に向けて頑張りたい」と気持ちを引き締めた。
 (小川昌宏、謝花史哲)


 (丸亀市民体育館ほか)
▽男子予選グループ戦(勝者は決勝トーナメントへ、敗者は敗者復活戦へ)
西原
2―1(25―23,21―25,25―18)
東海大札幌
(北海道)