宝塚歌劇団で約15年間、活躍した玲実くれあが7月、飯島バレエスクール(飯島礼子主宰)の創立60周年を記念した第51回定期公演に同スクール卒業生としてゲスト出演した。沖縄で歌声や踊りを披露することへの思いや、今後の展望などを聞いた。(聞き手・宮城隆尋)
―公演は卒業生としてのゲスト出演だ。
「一度は卒業生として出たいと思っていた。60周年でもあり声を掛けていただけた。演目はCoccoさんの『強く儚(はかな)い者たち』、喜納昌吉さんの『花』。沖縄の方々にせっかくなので踊りだけでなく歌も聞いてほしいと思った」
―宝塚退団後の活動は。
「舞台を一番の軸にしていきたい。講師の仕事も、最近は子どもたちだけでなく大人の方々を含め幅が広がりつつある。現在はフリーランスで活動している。舞台はオーディションを受けたり、出演作からのつながりで機会をいただいたりしている」
「昨年4~5月に『エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート』に出演した。昨年11月に宝塚花組・月組100th記念公演『Greatest Moment』、今年4月には『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』に出演させていただいた」
―コロナ禍もある。
「延期された舞台もあった。2020年は活動できない状況が続き、21年にやっと舞台に立てた時、やっぱり舞台が好きだと感じた。お客さんに楽しんでもらい、拍手をいただけるとうれしい。出演を重ねて横(出演者同士)のつながりも生まれてきている」
「今後もコンスタントに舞台に立ちたい。アンサンブルもいいが、一つの役をしっかりできるように。その中で沖縄での出演機会もあるといい」
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れみ・くれあ 1984年生まれ。浦添市出身。宝塚音楽学校に合格し、2004年に90期生として宝塚歌劇団入団。19年に退団後は主演舞台やOG公演、ミュージカル作品に加え映像にも出演し、ダンスや歌の講師としても活動。今年11月『天使にラブソングを』に出演予定。