佐藤モニカさん歌集、優秀賞 日本詩歌句随筆評論大賞 昨年の詩部門に続き2年連続受賞


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佐藤モニカさん

 詩歌の魅力を広く伝える活動に取り組むNPO法人日本詩歌句協会が主催する第18回日本詩歌句随筆評論大賞短歌部門で、詩人・歌人・小説家の佐藤モニカさん(47)=東京生まれ、沖縄県名護市在住=の歌集「白亜紀の風」(短歌研究社)が優秀賞に選ばれた。佐藤さんは昨年の詩部門でも優秀賞を獲得し、2年連続の受賞となった。同協会が7月26日に発表した。

 日本詩歌句随筆評論大賞は詩、短歌、随筆評論の各部門がある。短歌の最高賞の大賞には山名聡美さんの「いちじくの木」が選ばれた。贈呈式は9月19日、東京都内で行う予定。同協会会報で後日講評などを掲載する。

歌集「白亜紀の風」

 琉球新報社主催「神のバトン賞」の選考委員も務める佐藤さんは、詩集「サントス港」で山之口貘賞、詩集「世界は朝の」で三好達治賞を受賞している。「白亜紀―」のあとがきで佐藤さんは「この歌集には南の島で夫と小さな息子と猫たちと織り成す、ささやかな暮らしが収められている」と記している。

 佐藤さんは「文学などの表現は一生突き詰めていくものだと思っているので、これからも精進していきたい」と決意を語った。

(上原修)