琉銀連結、2年ぶり減収減益 4~6月期 琉球リースの売上減が響き減収に


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 琉球銀行(川上康頭取)は9日、経常利益ベースで2年ぶりの減収減益となる2022年4~6月期の連結決算(対象子会社6社)を発表した。売上高に当たる経常収益は前年同期比3.5%減の138億6600万円、経常利益は同22.5%減の16億9600万円、純利益は同19.2%減の11億7800万円だった。

 琉銀単体の経常収益は同0.1%増の95億7900万円、経常利益は同14.6%減の15億5900万円、純利益は同9.6%減の11億5800万円。本業のもうけを示すコア業務純益は同6.6%減の16億2600万円。単体でほぼ横ばいの増収だが、グループの琉球リースの売上高減が響き連結で減収となった。

 琉銀が重視する「顧客向けサービス利益」は、カードビジネスなど「役務取引等利益」が堅調ぶりを見せたが、貸出金利息減少や新本店建設に伴う一時的な経費増で全体は前年同期を下回った。

 一方、前年同期はゼロだった一般貸倒引当金を繰り入れるなど与信費用は単体で計2億5600万円増加した。同行の担当者は経済回復を背景に「通年でとんとんとみている」と説明し、改善に向かうと見通した。

 金融再生法に基づく不良債権比率は2.44%で、22年3月期(2.41%)から微増した。
 (當山幸都)