沖縄関ヶ原石材(那覇市、緑間禎社長)はこのほど、墓参りの際に、日よけとしてブルーシートやテントをお墓に直接くくりつけられる「収納型石材フック」の特許を取得した。
石材フックは使用時に引き出すスライド式で、使わない時には石材の中に収納できる。石材に打ち込むステンレス製のフックは、年数経過と共にさびが生じたり、フックのゆがみで石材が割れてしまったりするなどの問題があった。
墓庭が広く、清明やお盆などお墓で過ごす時間が長い沖縄の文化事情を踏まえ、お墓にフック機能を持たせるという発想と開発に至った。
同社の特許取得は5件目。県内は全国と比べて特許権の出願登録件数が低い水準にあることから、緑間社長は「県内中小企業の特許取得の起爆剤になればうれしい」と語り、「先祖がいたから自分たちがいる。ぜひたくさんお墓参りに行ってほしい」と呼び掛けた。
(與那覇智早)