アーチェリー、宜野湾女子団体、8強逃す 格別の決勝トーナメント、悔いなく 全国高校総体


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宜野湾の(右から)友寄星、平田結、知花こはる、黒木千尋

 全国高校総合体育大会第14日は10日、香川県などで2競技が行われた。アーチェリーは女子団体で宜野湾(平田結、友寄星、知花こはる)が決勝トーナメント1回戦で大津商(滋賀)に0―6で敗れ、8強入りを逃した。柔道の女子63キロ級の島袋芽子(沖縄尚学)、78超級で宮里心寧(同)が2回戦を突破し、16強入り。いずれも3回戦に挑んだが、敗退し8強には届かなかった。

 予選2位通過の大津商(滋賀)との決勝トーナメント1回戦。アーチェリー女子団体で宜野湾の平田結、友寄星は「強かった」と声をそろえた。安定して得点を伸ばす相手に力及ばず完敗だったが、平田は「みんな力を出し切った」とレベルの高い試合を楽しめたようで声を弾ませた。

 前日の予選と比べ、右から吹く風が強く矢が左に流される。調整を図ったが、思うように合わせられなかった。

 1セットの2分のうちに3人が2射ずつ放ち、合計点が高いチームに2点が入る。宜野湾は第1は38点、第2が45点、第3は41点。対する大津商は第1が44点、第2、3は50点台だった。第1は相手も伸び悩んだだけに、平田は「頑張ったけど。(取れなくて)悔しさはあった。でも全力で撃てた」とやりきった。

 友寄は「今日は泣かず終われた」と頰を緩ませた。行射の1番手で高得点を出し「流れをつくることはできたと思う。いい経験になった」とうなずいた。

 朝から夜までアーチェリー漬けの毎日。多い日で12時間も練習に励んだ。マネジャーも一緒に「頑張ってきた」と競技生活を振り返った知花こはるは、これで引退が決まり少し悔しそう。「全国の空気にのまれた。うまく撃てなかった」と残念がった。

 平田と友寄は国体メンバーに選出されている。「国体でまた頑張りたい」と目標を語る2人に、知花は「このメンバーでやって来られて本当に楽しかった。国体でも頑張ってほしい」とエールを送った。

 結果は0―6で敗れ、8強には届かなかったが、努力の先につかんだ全国決勝の舞台は格別だった。
 (ジャン松元、謝花史哲)