「お互いさまが原動力」 JICA、伊江中で国際協力講座


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ラオスの民俗衣装、タービンを身に着け講話する神田さん(中央)=7日、伊江中学校

 【伊江】伊江村立伊江中学校(宮里嘉昌校長)の1年生は7日、総合学習の時間に、青年海外協力協会(JOCA)の神田青さんを講師に招き、2部構成で「JICA国際協力出前講座」を受講した。

 1部ではJICA(国際協力機構)の事業概要や役割、活動内容などの説明を受けた。開発途上国の現状と課題を考え、国際協力活動の必要性などを学んだ。地下ダムに関する技術提供など、沖縄発信の国際協力活動が行われていることも紹介された。
 神田さんは「世界の国を知り、お互いさまの関係を築く気持ちこそが国際協力の原動力」と強調した。
 2部では、食べ物の生産地から、消費される食卓までの輸送に要した距離×重さで表される「フードマイレージ」の仕組みや考え方などを、ハンバーグやチキンカレーなどのメニューに当てはめて計算し、食卓と生産地の距離を縮めることの大切さや環境に与える影響などについて学んだ。
 受講した佐久川栄登君は「先進国の人たちが途上国の人たちをもっと支援しなければいけないことを学んだ」と感想を述べた。
(中川廣江通信員)