【ドイツ】沖縄文化発信 初の琉球フェス開催


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ドイツの第1回沖縄・琉球フェスティバルで沖縄の民謡などを披露する崎原永人ドイツ沖縄県人会長(中央)ら=デュッセルドルフ市民大学ホール

 第1回沖縄・琉球フェスティバルがこのほど、デュッセルドルフ市民大学ホールで盛大に開催された。これは、Sanshine Okinawa(崎原永人代表)と、無限道場ミュルハイムの共催による初めての試み。舞台では唄サンシン、映画、琉球古武道、琉舞、エイサーが披露された。ロビーでは「紅型ワークショップ」のほか、タコライスやジューシーおにぎり、クーブイリチーなどの軽食の販売もあった。

 ドイツ沖縄県人会会長でもある崎原永人さんは「沖縄を総合的に紹介するイベントはドイツでは初めて。沖縄・琉球フェスティバルを通して、沖縄を観光という視点だけではなく、沖縄本来の持つ文化面の奥深さ、芸能の多様さ、古来から伝わる沖縄古武道の精神、食文化など紹介したい」とあいさつした。
 無限道場ミュルハイムの指導者、ライナー・シュメアリングさん(七段)とハイケ・オプラッハさん(五段)は、小林流空手道究道館・ドイツ支部を支えており、毎年沖縄で修業を積み、沖縄は第二の故郷と話す。彼らと彼らが育ててきた生徒たちの古武道(棒術、サイ術、トンファー)に観客も熱心に見入っていた。またこの日のイベントには「海邦養秀ネットワーク構築事業」でホームステイをしていた沖縄の高校生や大学生による琉舞披露もあった。
 エイサー指導のために来独中であった嘉手納町千原エイサー保存会も、千原に古くから伝わる踊りを披露した。最後にはカチャーシーのリズムに乗せ、会場全体がアッチャメーを踊った。ドイツへ沖縄の風を吹かそうというコンセプトの名の通り、沖縄にいるような雰囲気に会場全体が包まれイベントは終了した。(外間久美子通信員)