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県産品「泡盛」消費 コロナ後の沖縄盛り上げよう <けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 最近、皆さんは、県産品の代表格である「泡盛」を飲んで楽しんでいますか?

 約2年余のコロナ禍の中、皆で集まるような外出の機会が減り、いまだに「リモートワーク」「巣ごもり消費」「宅飲み」という言葉がよく聞かれます。近年、大手酒類メーカーにおいてもジャンルを超えた酒類間の競争が激しさを増しており、「泡盛」も例外ではありません。「泡盛」の総出荷量は17年連続で減少しており、県内向け、県外向け共に減少傾向にあります。

 一方、海外向け出荷量は、少ないながらも徐々に増加傾向にあります。2020年に国の「輸出拡大実行戦略」における重点品目として「清酒(日本酒)」「ウイスキー」「焼酎」と並び、「泡盛」が指定され、中国、台湾や東南アジア諸国等への販売に対し、国・県の支援体制ができたことが大きいようです。

 今年は沖縄復帰50周年の節目の年に当たり、コロナ後の沖縄を盛り上げるべく、NHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」が4月よりスタートしています。また、やんばる北部地域の自然を活かしたテーマパーク開発が進んでおり、今後の観光業・経済回復が期待されています。

 皆さんは「沖縄ブーム」を巻き起こした連続テレビ小説「ちゅらさん」(01年4月)のヒロイン恵理を覚えていますか?また新しい時代に合わせた「深化した沖縄ブーム」が再来し、「旧盆」「模合」「ビーチパーティー」等の場面で「泡盛」を酌み交わすシーンが増えていくことに期待したいものです。 

(沖縄銀行曙町支店支店長 平島達也)