季節ごとの地元の食材とオープンガーデン 自然楽しむ小料理屋 森のふくろう(東村)<うちなー味まーい>58


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
地元食材をふんだんに使ったふくろう定食

 緑豊かな山に囲まれた東村有銘のフクヂマタ(福地又)に、隠れ家のような小料理店がある。店名は「森のふくろう」。地元で採れた季節ごとの食材がふんだんに使われた「ふくろう定食」や沖縄そばを味わうことができる。すべてのメニューは「庭付き」だ。店を囲む庭園では季節ごとの花が咲き、客や地域住民を楽しませている。

 有銘川の砂防ダムそばにあり、庭園ではマイソルヤハズカズラ、ユリ、ツバキ、アナナス、エビネ、サクララン、シマヒギリなどさまざまな季節ごとの花を、1年を通して見ることができる。5月ごろにはホタルが飛び交う。

 2004年ごろにオープン。現在は店主の比嘉時子さん(73)と娘の糸数こずえさん(49)らが経営している。比嘉さんは「極力地元の素材を使うようにしている」と地産地消にこだわりを見せる。ナス、ゴーヤーなどの野菜を自家栽培することもある。

 定食には夫・幸徳さん=故人=が考案した豚肉の薫製、ニガナあえ、ゴーヤーの天ぷら、ポテトサラダなどがあるが、比嘉さんは「季節ごとに採れる野菜が違うから、内容もよく変わる」と説明する。

 店内はふくろうの置物でいっぱいだ。ふくろうの福(ふく)にあやかっている。庭園にアオバズクが飛来することもあるという。比嘉さんは「里山のオープンガーデンで、地元食材ときれいな自然を一緒に楽しんでほしい」と話している。営業時間は昼は正午から午後3時、夜は午後6時から10時まで。夜はカラオケもできる。定休日は火曜日。東村有銘358の1。要予約(電話)0980(43)2797。

(長嶺晃太朗)

店主の比嘉時子さん(右)と糸数こずえさん=東村有銘