北部GPセンター閉鎖延期へ 反対根強く、23年3月末で調整 JAおきなわ


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 JAおきなわ北部GPセンター(名護市)を閉鎖し、県鶏卵食鳥流通センター(うるま市)と統合する事業計画を巡り、JAおきなわが統合時期を2023年3月末に延期する方向で調整していることが15日、分かった。JA側は10月1日付の統合に向けて生産農家や従業員への説明会を開いていたが、関係者の反対や生産資材の高騰など昨今の社会情勢を考慮し、時期を再検討する必要があると判断した。

 16日に開く理事会で、今後の流れや態勢など詳細を決める。9月にも再び生産農家やGPセンターの従業員向けに説明会を開く方針。複数の関係者が明らかにした。

 閉鎖が検討される北部GPセンターは、生産者に代わって鶏卵の洗浄や選別を行う。統合を巡っては従業員の配置換えが必要となるほか、これまでGPセンターに出荷していた北部地区の農家にとって経済的負担が増すことになるとして反対の声が相次いでいた。

 JAの関係者は「統合自体が廃案になることは恐らくないが、時期の検討は必要と考えている」とし、GPセンターの従業員については個別面談し、JA内の他部署への異動などで対応したい考えを改めて示した。
 (当銘千絵)