【名護】遊びながら世界のウチナーンチュについて学ぼう―。大宮小学校(比嘉悟校長)の運営委員会はこのほど、敷地内のうんていやブランコなどの遊具を、県系人の多いブラジルやアルゼンチンの国旗を意識して塗装した。児童らは「10月の世界のウチナーンチュ大会が楽しみ」と笑顔を見せた。
塗装したのは新城姫羅さん(12)、杉本真衣さん(11)、島袋愛結那さん(12)、新垣奈央さん(11)ら運営委員会のメンバー。
運営委のメンバーらは特別授業でブラジルやアルゼンチン、ボリビア、ペルーなど中南米の国々に沖縄から多くの移民が渡ったことを学んだのをきっかけに、学校の遊具をそれらの国々の国旗をイメージして色を塗り替えることを思い付いた。
比嘉校長や運営委担当の當山勇次教諭と話し合い、下絵を描いた後、7月下旬から8月上旬にかけて脚立などを用いてペンキを塗った。
ボランティアで作業に参加した大宮小PTAのOB会「カユプテ会」(山川宗俊会長)の伊野波盛次さん(66)は「20年前は学校の作業はほとんど保護者が担っていたが、今の子どもたちは発案から作業まで自主的に実行していて頼もしい」と目を細めた。
運営委員の新城さんは「特別授業を通して県系人のいる国々の文化や言語に興味を持った。世界のウチナーンチュ大会に行ってみたい」と声を弾ませた。
(松堂秀樹)