メーンバンク1位は琉球銀行 沖縄県内企業42% 5位はあの大手に 東商リサーチ調べ


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 東京商工リサーチ沖縄支店は19日、2022年の県内企業メインバンク調査結果を発表した。県内金融機関をメインバンクにしている企業は96・5%で、前年比0・7ポイント低下した。

 同社の企業データベースに登録されている県内企業1万4952社を対象に、メインバンクを集計、分析した。

 トップは琉球銀行で42・0%(6283社)、2位は沖縄銀行で38・8%(5794社)、3位は沖縄海邦銀行で12・9%(1928社)だった。4位がコザ信用金庫で2・9%(431社)と続き、5位はみずほ銀行で、0・6%(92社)となった。みずほ銀行以外のメガバンクや政府系金融機関、15年に沖縄に進出した鹿児島銀行など県外銀行を含めた「その他」は2・8%だった。

 東京商工リサーチ沖縄支店の担当者は、「県内企業にとって県内金融機関は撤退の心配がなく、長く付き合いができるという意識がある」と分析する。17年から21年まで5位だった農業協同組合に代わりみずほ銀行が5番手となったが「豊富な資金力と低金利を武器に県外銀行の攻勢はあるが、地域密着の地銀を崩すのは容易でない」と話した。

 九州地区の16万5051社を対象にした集計では、福岡銀行が13・0%(2万1492社)で首位だった。鹿児島銀行は8・3%(1万393社)で5位、琉球銀行は3・8%(6286社)で9位、沖縄銀行が3・8%(5797社)で10位に入った。

(與那覇智早)