水球、那覇商業が準々決勝に進出 GK大城、好セーブ連発 四国総体


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那覇商―鹿児島南 第4ピリオド、相手のシュートに反応しファインセーブするGKの大城心虎=21日、高知市東部総合運動場くろしおアリーナ(大城三太撮影)

 全国高校総合体育大会・四国総体第25日は21日、四国各地で行われた。水球は高知市東部総合運動場くろしおアリーナで行われ、那覇商が鹿児島南を12―11で破り準々決勝へ駒を進めた。

 那覇商は九州大会で3度負けている難敵の鹿児島南を12―11で退けた。チームは課せられた試練を乗り越え、成長の足跡を残した。仲本幸之進と中林昭栄が4点ずつを奪う活躍でチームを勢い付けた。守りが得意の相手に対し、仲本を前線に一人残し、固定する戦術に出た。仲本は「相手は戻りが速く、自分が守備位置から攻めるとすぐに二人にマークされる。最初からトップ位置にいればマークは一人だけなので勝負できる」と、これまでにない奇策に打って出た。これがはまり得点を重ねた。

 競り合う中で存在感を発揮したのがGKの大城心虎だった。反射神経の良さを見せ、相手シュートを阻むファインセーブを連発した。

 鹿児島南の江口朝永監督は與那原祥監督の大学の先輩。近しい仲ということもあり、自分たちに何が欠けているかを単刀直入に尋ねたという。「ダブルエースの仲本と中林が至近距離でプレーしていればこちらは守りを固めやすい。散らして別々でプレーされるとやりにくくなる」と助言を受け、それを実践して攻略した。

 次戦の鳥羽(京都)とは対戦経験があり大差で勝っているという。仲本は「気を抜かずに挑む」と闘志をみなぎらせた。
 (大城三太)