宜野湾市長選でラジオ討論会 立候補予定の2氏が論戦、リスナーからの質問も 市青年会議所


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【宜野湾】宜野湾青年会議所は21日、宜野湾市長選の立候補予定者の松川正則氏(68)と仲西春雅氏(61)を招いたラジオ公開討論会を開いた。子育て支援や普天間飛行場問題、経済振興などで議論を交わした。FMぎのわんで放送された。ヤングケアラーの支援や市の課題など視聴者から質問も寄せられた。

 子育て支援では、松川氏が「市民生活の向上が貧困解消にもつながる。経済の底上げに取り組みたい」と強調した。仲西氏は「高校卒業までの医療費無料化と給食費の無料化を県と一緒に実現したい」と訴えた。

 普天間飛行場の辺野古移設については、一日も早い閉鎖・撤去で考えが一致した。ただ移設を巡っては松川氏が工事が進んでいることを理由に「容認せざるを得ない」とし、仲西氏が、軟弱地盤も見つかる中で「いつ完成するかも分からない」として反対の立場を示した。

 視聴者から寄せられたヤングケアラー問題は両者とも「まずは実態把握」が必要とした上で、松川氏は「当事者自身の状況認識が薄い。行政として喫緊の支援が必要」と述べた。仲西氏は「全国に先駆けた県の貧困調査のように弱者の声を拾い、行動する行政にする」と主張した。