沖縄知事選、立候補予定者が各地で訴えに力 告示前最後の日曜日


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【左から】支持者とグータッチする玉城デニーさん=21日午後、南風原町津嘉山。支持者とグータッチする佐喜真淳さん=21日午前、浦添市経塚。支持者とグータッチする下地幹郎さん=21日午前、うるま市具志川

 25日告示、9月11日投開票の県知事選は21日、告示前最後の日曜日を迎えた。立候補を表明している現職の玉城デニーさん(62)、前宜野湾市長の佐喜真淳さん(58)、前衆院議員の下地幹郎さん(61)は各地で集会を開いたり、街頭で演説したりして自身の政策を訴えるなど精力的に動いた。夏空の下、汗を拭いつつ、支持者らと「グータッチ」でスキンシップ。22日で告示まで3日と迫る中、県内最大の政治決戦に向け、各立候補予定者の熱は徐々に高まっている。 (’22知事選取材班)

玉城デニーさん/南部で支援呼びかけ

 玉城デニーさんは正午から南風原町、南城市、八重瀬町と本島南部を回り、週末でにぎわう商業施設などに隣接する交差点に立ってマイクを握った。演説中には、道行くドライバーらが車窓から手を振って合図する場面も多く、その一つ一つに笑顔で応じた。

 夕刻には最大の票田となる那覇市に移動し、パレット市民劇場で那覇支部の総決起大会に臨んだ。来場者に「私にしかできない知事の仕事が残されている」と力を込めて訴え、2期目に向けた支援を呼びかけた。

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佐喜真淳さん/中部で支持拡大図る

 佐喜真淳さんは、自民党県連所属の県議や市議らの支えを受け、本島中部で重点的な活動を展開した。同日午前から浦添市や、出身地の宜野湾市などの主要な交差点を回りながら、細かく演説を実施し、一層の支持拡大を訴えた。

 浦添市経塚で実施した街頭演説では、「強い思いと、使命感を持って沖縄の未来を切り開く」と述べ、自身が掲げる政策を熱く訴えていた。街頭演説中に支持者らが近寄るとグータッチや握手で応じ、決戦に向けて気持ちを高めた。

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下地幹郎さん/うるま市で街頭演説

 午前5時過ぎに那覇市内の事務所を自転車で出た下地幹郎さんはうるま市勝連に向かい、旧勝連町の名誉町民で、自身が政治の師と仰ぐ故・山中貞則さんの胸像を前に、知事選の勝利を誓った。

 同市内で開かれたゲートボール大会のあいさつでは「私が知事になるとめちゃくちゃ面白い沖縄をつくる」と訴え、参加者ら一人一人に声を掛けて回り、支持を訴えた。同日はうるま市内で街頭演説をしたほか、告示に向けた動画の撮影をこなすなど、支援者らと臨戦態勢を整えた。