水球、那覇商は4強ならず 準々決勝で鳥羽(京都)に10ー16 全国高校総体


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準々決勝 那覇商―鳥羽(京都) 第1ピリオド、積極的にシュートを狙う仲本幸之進=22日、高知市東部総合運動場くろしおアリーナ(大城三太撮影)

 全国高校総合体育大会・四国総体第26日は22日、水球が高知市東部総合運動場くろしおアリーナで行われた。準々決勝に臨んだ那覇商は10―16で鳥羽(京都)に敗れ、4強入りはならなかった。前半を終えて3―6と点差を付けられ、後半も巻き返すことができなかった。大会は23日までで全日程を終了する。

 那覇商は持ち前の攻撃力を発揮できず精彩を欠いた。これまで出だしでリズムをつくり、勢いに乗る展開で有利に試合を進めたが、準々決勝の鳥羽(京都)戦は主導権を握れなかった。

 前線に張っていた仲本幸之進主将は常に2人にマークされ、仕事をさせてもらえなかった。不本意の3得点に終わり「力不足で流れをつくれなかった。攻めに勢いが出てきた時に課題としていた守備でやられた」と肩を落とした。

 3連戦となった那覇商に対し、鳥羽は2回戦からの登場で1日休息日を挟んでの試合。スタミナの面で少なからずのハンディはあった。厳しいと思われる判定もあり、精神的なタフさも求められた。

 GKの大城心虎は「バウンドシュートに手こずった。パス回しで巧みに揺さぶられた」と一枚上手の相手に悔しさをにじませた。守備の最後方からロングパスを供給した松田篤都は守備の要としてチームを支えた。鹿児島南戦では終盤に得点を決めるなど攻撃でも勝利に貢献した。

 チームは9月の国体に出場する。仲本は「細かい守備を徹底しないと全国では勝てない。攻めで自分たちの持ち味をより極めていきたい」とただただ頂点を見据える。
 (大城三太)


<水球>
 (高知市東部総合運動場屋内競技場)
▽準々決勝
鳥羽(京都)
16―10(3―2,3―1,5―3,5―4)
那覇商