自動車レースSFL、平良が今季2度目の頂点 第14戦 スタートダッシュに成功、逃げ切る


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自動車レースの全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第14戦で2度目の優勝を果たして喜ぶ平良響=21日、栃木県のツインリンクもてぎ(SFLA提供)

 自動車レースの全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の今季第13~15戦が20、21の両日、栃木県のツインリンクもてぎで(4801メートル)で行われ、県出身の平良響(コザ高出、TOM’S)が第14戦で優勝を飾った。4月の第3戦での初優勝以来今季2度目の頂点に立った。

 第13戦はラスト1周でクラッシュし最下位の10位となり、最下位スタートの第15戦は7位だった。今季のポイントランキングは4位となっている。

 最終となる次の第16~18戦は9月23~25日、岡山県の岡山国際サーキットで行われる。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第14戦で、後続を引き離すレースを展開する平良響のマシン(SFLA提供)

 2番手スタートの位置に付けた第14戦。平良響(TOM’S)は得意のスタートダッシュに成功して先頭と並び、第1コーナーで内側を攻めてトップを奪った。そのままペースを維持し1位でゴール。マシンを降りると両拳を高々と空に突き上げて喜んだ。

 4月の第3戦以来、調子の浮き沈みがあり優勝が遠のいていた。久しぶりの頂点に「やっと2勝目でほっとしている」と、安堵(あんど)した様子だった。

 前日の第13戦はラスト1周で3位を走行中、後続に突っ込まれてクラッシュして泣く泣くリタイア。体は無事だったが、マシンは損傷。同じマシンでの走行に不安も大きかったが、チームが急ピッチで修復し万全の状態でレースに臨めた。気持ちも切り替え「安定した走りができた」と胸を張った。

 SFL参戦2年目。レベルの高さや手応えも感じている。勝つためには「1周目以降はチャンスがない。スタートで(先頭を)抜くしかない」と自分自身に言い聞かせる。次の岡山での第16~18戦は最終レースになる。「予選から完璧な走りを意識していきたい」と力を込めた。
 (金良孝矢)