新垣守氏が死去 93歳、沖縄森永創業者


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 沖縄森永乳業や建築資材卸業の新洋を創業した新垣守(しんがき・まもる)氏が16日午後11時、老衰のため八重瀬町の病院で死去した。93歳。渡嘉敷村出身。

告別式は20日午後2時から3時、那覇市銘苅3の22、サンレー那覇北紫雲閣で。喪主は妻セツ子さん。
 新垣氏は北部農林学校教師を経て、1951年に那覇市栄町に新洋商会(現新洋)を設立。九州での木材買い付け中に乳酸菌飲料と出合い、55年にアミノ酸ヤクトール本舗を設立、63年にゲンキ乳業に社名変更した。殺菌後に冷蔵保存した「冷たい牛乳」を沖縄で初めて売り出し、「ゲンキ坊や」のキャラクターでも親しまれた。70年に森永乳業との技術・資本提携により沖縄森永乳業が誕生し、社長、会長を歴任した。県牛乳協会初代会長などを務め、県産牛乳の生産確立により県内酪農業の発展や県民の健康増進に貢献した。