県議補選、9月11日投開票 沖縄知事選と同日 上原、糸数、平良の3氏が出馬表明


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【左から】上原快佐氏、糸数未希氏、平良朝敬氏

 県選挙管理委員会(当山尚幸委員長)は24日、翁長雄治氏の県議辞職に伴う県議会議員補欠選挙(那覇市・南部離島区)について9月2日告示、同11日投開票の日程で実施すると決めた。知事選や統一地方選と同日実施となる。任期は2024年6月24日まで。翁長氏は10月23日投開票の那覇市長選に出馬するため22日に辞職願を提出し、議長に許可された。


上原氏が出馬表明

 那覇市議で社大党副書記長の上原快佐氏(42)は24日、那覇市の八汐荘で会見を開き、9月11日投開票の県議補選(那覇市・南部離島区)への出馬を表明した。那覇市長選に出馬するため県議を辞職した翁長雄治氏の後継として無所属の立場で出馬する予定。

 会見には翁長氏も同席した。上原氏は県政与党による調整会議で翁長氏から後継指名を受けた。社大党も24日の執行委員会で上原氏の出馬を了承した。上原氏は「県政の課題解決のために全力で取り組む」と語った。

 上原氏は1980年2月生まれ。那覇市出身。2013年に市議選に初当選し、現在3期目。
 (吉田健一)

糸数氏が出馬表明

 9月11日投開票の県議補選で、NPO法人「にじのはしファンド」代表理事の糸数未希氏(49)が24日、本紙取材に立候補すると表明した。未希氏はオール沖縄会議共同代表の糸数慶子前参院議員の長女。玉城県政に中立の立場をとり無所属で立候補する。未希氏は「子どもの貧困対策や女性の視点、経済に力を入れる」と語った。辺野古新基地建設には「反対だ」と述べた。

 未希氏は1972年生まれ、那覇市出身。児童養護施設で育った若者の進学を支援する「にじのはしファンド」の代表理事。那覇市長選に向けて市民活動関係者から出馬要請されたが、断念した。
 (伊佐尚記)

平良氏が出馬表明

 9月2日告示、同11日投開票の県議補選で、県内ホテル大手のかりゆしグループオーナーの平良朝敬氏(67)は24日、本紙取材に対し立候補する意向を明らかにした。無所属で出馬し、玉城県政には野党的立場を取るとしている。平良氏は「玉城県政を倒すために出馬する」と述べた。

 県政野党の自民から擁立の動きが見えないとした上で「政治は方向性を示すものだ。誰も決断できないことに一石を投じないと沖縄が駄目になる」とした。

 平良氏は1954年8月生まれ。旧具志川市(現うるま市)出身。高千穂商科大学中退。
 (與那覇智早、當山幸都)