佐喜真候補の沖縄県知事選の演説中に薬きょう投げつけ 県警、女性を任意同行


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選挙カーの前に散乱した薬きょうのようなもの=26日午後6時48分、那覇市の県民広場前

 26日午後6時半ごろ、沖縄県那覇市泉崎の県民広場で、県知事選候補者の佐喜真淳さんの街頭演説中にチョウ類研究者の女性が、複数の薬きょうのようなものを選挙カーに向け投げ付けた。薬きょうのようなものは、登壇していた佐喜真さんの近くにいた県議や運動員に当たったほか、選挙カーなどに当たった。けが人は確認されていない。県警は同日午後8時前、女性を任意同行し、公選法違反などの疑いを視野に、話を聞いている。

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 女性は直後に本紙の取材に応じ「人を傷付けるつもりはなく、米軍基地の廃棄物に抗議するために投げた」と説明した。

 女性はこれまでにも、米軍北部訓練場跡地で見つかった銃弾などの廃棄物撤去を求め、抗議活動をしている。

 目撃者などによると、薬きょうは空と見られ、女性は候補者の演説中に選挙カーに近づきながら複数回、投げ付けた。この影響で演説が一時中断した。現場は薬きょうのようなものが散乱し、パトカーが複数台駆け付け、警察官ら約20人が一帯を囲んだ。

 自民党県連は同日夜、選挙活動の公正を汚すとして、厳しく非難するとの声明を発表した。

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