【宜野湾】9月11日投開票の沖縄県宜野湾市長選に出馬を表明している「9・29県民大会の会」会長で新人の仲西春雅氏(61)が26日、宜野湾市内で会見し、73項目の政策を発表した。仲西氏は「県と連携し、子どもを核とした街づくりをする」として子ども政策を目玉に挙げ、高校卒業までの医療費無料化や給食費の無料化、子の貧困解決に向けた親の就労支援などに意欲を見せた。
米軍普天間飛行場の返還問題について、仲西氏は周辺の危険除去を実現するため運用停止・撤去を求めるとし、辺野古移設への反対を明言している。仲西氏は返還までの道筋について、辺野古移設に反対する県政や議員との協力を挙げ、「市民運動や市民への周知で(機運を)盛り上げていきたい」と述べた。
オスプレイの即時飛行停止と配備撤回、普天間返還に伴う基地従業員の雇用問題の解決などについても掲げた。
基地由来とされる有機フッ素化合物PFOSの環境問題について「抜本的解決に取り組み安全な水を取り戻したい」と語り、水質や市民の健康調査を実施するとした。
経済・観光政策として事業復活支援金や雇用調整助成金の支給延長、中小企業やベンチャー企業支援に向けた市産業支援センター(仮称)の設置、都市型オーシャンフロント・リゾート地の形成を掲げた。多様性を尊重する市を目指しパートナーシップ制度の導入、選択的夫婦別姓制度の導入推進も盛り込んだ。
会見には仲西氏の選挙母体で「誇りある豊かさを!宜野湾うまんちゅの会」の新垣清涼共同代表や新垣邦男衆院議員らが同席した。
(新垣若菜)