琉球銀行、リウコムのIT事業部門を完全子会社化 県内企業のIT化推進へ


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 琉球銀行(川上康頭取)は26日に取締役会を開き、システム開発などを手掛けるリウコム(宜保諭社長)が会社分割(新設分割)をしてIT事業を承継させる新会社の株式を100%取得し、完全子会社化することを決議した。同日リウコムと株式譲渡契約を締結し、11月14日に新会社の株式が譲渡される予定となっている。

 琉銀は同行グループや顧客のデジタル戦略を推進する需要が今後ますます多様化、複雑化、高度化することが見込まれるとし、琉銀のサービスとリウコムが培ったIT技術を融合させることで県内企業の経営課題解決やIT化の推進を図る。

 銀行は銀行法により事業会社への出資上限が原則5%となっているが、他業銀行業高度化等会社の認可を申請、取得することで新会社を完全子会社化する。

 株式の取得価格は非開示。会社分割によって設立される新会社がリウコムの名称を受け継ぎ、IT事業を新会社に譲渡した旧リウコムはRCMアセットマネジメントに社名を変更する。

(小波津智也)