自動車のスーパーGT第5戦は28日、三重県の鈴鹿サーキット(1周5807メートル)で決勝を行い、GT300に出場した沖縄市出身の平良響(コザ高出)・織戸学・上村優太組(apr GR86 GT)が今季初の3位に入賞した。スーパーGTは高性能なGTカーをベースとしたレースで、複数人1組で競う。国内最大級の人気を誇る。
「特別なもの」喜びひとしお
昨季からスーパーGTにスポット参戦している平良響(コザ高出)が、初めて3位の表彰台に上った。快挙を「特別なもの」と表現し、喜びは誰よりもひとしおだった。
前日にあった自身のフリー走行中、車のトランスミッションにトラブルが発生。直後の予選は万全な状態ではない車で走らざるを得ず、21位にとどまった。責任を感じつつ、決勝当日の後半でハンドルを握ると、猛追を見せて3位に食い込みフィニッシュした。
「チームに迷惑をかけ申し訳なかったが、取り返す気持ちで恩返しができた」と安堵(あんど)した。悪い状態から形勢逆転を演じ、思い出深いレースになった。次に出場の機会があれば「いい活躍ができるよう準備したい」と気を引き締める。
(金良孝矢)