台風11号の接近を受けて、31日午前の那覇空港は、出発便を早い時間に繰り上げて地元に帰る観光客などで混雑した。出発ロビーにはキャリーバッグやお土産を持った人々が長蛇の列を作る様子も見られた。
愛知県から友人3人で旅行に来ていた女性(27)は、午後8時10分発の便で帰る予定だったが、急きょ昼の便に切り替えた。余裕を持って翌日は仕事の休みを取っていたが、台風が長引くニュースを受けて便変更を判断した。
女性は「沖縄に行く時は台風情報はなかったが、旅行途中でニュースを見て不安になった。仕事もあるので早く帰る」と話した。
1カ月前から沖縄旅行を計画していたという夫婦=埼玉県=は、予定通り昼の便で石垣島に出発した。台風のニュースを心配しながらも飛行機が通常運航していたためキャンセルはしなかった。
家族5人で本部町などを旅行した女性(41)=東京都=は運よく昼の便を予約していたといい「ギリギリ帰れそうだ。夕方だったらだめだった」と少し安堵の表情を見せた。
(中村優希)