沖縄県内キビ生産81.5万トン超 22年産は気候恵まれ0.2%増


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 沖縄県は2日、2021~22年期(22年産)の県内サトウキビ生産量が、前期比0.2%増の81万5426トンとなり、平年値(75万3658トン)を上回ったと発表した。過去10年間で2番目の豊作となった。

 沖縄地域は6~7月の生育旺盛期の日照不足により茎数が少なく収量が減った一方で、八重山地域では台風被害が比較的軽微で、おおむね天候に恵まれたことなどにより前期に比べて増産した。

 地域別の生産量は宮古地域が前期比2.7%増の36万3006トンで最も多く沖縄地域が同8.
2%減の31万4271トン、八重山地域が同17%増の13万8148トンだった。

 平均糖度は前期より0・6度上がり15・2度となった。収穫面積は1万3791ヘクタールで、前期と比べ7.2%増加した。

 県農林水産部の崎原盛光部長は「今期は関係機関が一体となった取り組みに加え、台風の被害も軽微で気象条件に恵まれたことなどにより増産となった」と喜んだ。今後も生産拡大に向け耕作放棄地や低利用地の利活用による収穫面積の拡大を図るほか、機械の効率的利用や安定した種苗の確保などを推進していくとコメントした。
 (当銘千絵)