【台風11号】 強風域が急拡大 熱帯低気圧と一体化か


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 非常に強い台風11号の強風域が急拡大している。大東島地方を直撃した8月31日未明は直径385キロと比較的コンパクトだったが、2日午後3時には890キロになった。さまざまな要因が考えられるが、近くにあった熱帯低気圧と台風が一体化し、強風域が広がったとみられる。

 台風の大きさについて、気象庁は半径500キロ以上800キロ未満(直径千キロ以上1600キロ未満)を「大型」、半径800キロ以上(直径1600キロ以上)を「超大型」と階級分けしている。

 2日午後3時の台風11号の強風域の範囲は中心の北西側が560キロ、南東側が330キロ。南側がやや狭いが、北側は「大型」に匹敵する広範囲で、先島諸島だけでなく台湾全土を含み、沖縄本島近海まで迫っている。

 気象庁が発表する予報円の中心を通った場合、台風は3日から4日にかけて宮古島と石垣島の間を北上する見込みだが、沖縄本島地方も強風域に入り、暴風警報が出る可能性もある。

 沖縄気象台は「台風の進行方向右側は特に強い風が吹く。先島諸島はもとより、本島地方も注意が必要だ」と指摘した。 

(稲福政俊)