自民党国会議員の38%が統一教会と接点 沖縄関係は西銘前沖縄相ら5人


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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や友好・関連団体のイベントに祝電を送るなど、教団と接点があった自民党の国会議員が少なくとも146人に上ることが3日、共同通信のまとめで分かった。党所属国会議員381人の38%に当たり、両者の深い結びつきが改めて浮き彫りになった。取材に応じていない議員も多く、近く公表される予定の党調査でさらに増える可能性がある。

 派閥別では安倍派が39人で最も多く、茂木派と麻生派が各21人、二階派20人、岸田派19人、森山派3人、無派閥23人。

 共同通信が7~8月に全国会議員を対象に実施したアンケートでは、82人の接点が判明。これとは別に、内閣改造に伴って政務三役が就任時の取材に認めたケースがあり、アンケートに無回答だった議員らを個別に再取材するなどした。

 その結果、二階俊博元自民幹事長や根本匠元厚生労働相が関連団体の会合などに祝電を送っていたほか、西銘恒三郎前沖縄北方担当相と中谷元・首相補佐官、山谷えり子元国家公安委員長が教団と関係が深いとされる世界日報のインタビューを受けていたことなどが新たに判明した。斎藤健元農相は秘書が関連団体の会合に出席していた。麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長はいずれも「接点なし」と回答した。

 沖縄県関係では他に、自民党の国場幸之助氏、島尻安伊子氏、宮崎政久氏、比嘉奈津美氏に、旧統一教会との接点があった。

 アンケートに無回答で再取材にも応じなかったり、党が調査中であることを理由に「回答しない」としたりした議員が約40人いた。

 再取材では、アンケートで対象とした(1)献金やパーティー券購入(2)選挙活動の支援(3)イベント出席や祝電―に加え、(4)教団と関係の深いメディアへの登場(5)関連団体などへの会費の支払い―なども接点とした。

 一方、各党の調査などで日本維新の会15人、立憲民主党14人、公明党3人、国民民主党2人、参政党1人、無所属3人の接点がこれまでに判明している。全国会議員711人(2人欠員)中、何らかの関わりが判明したのは184人になった。

(共同通信)