4日告示された宜野湾市長選には松川正則さん(68)、仲西春雅さん(61)が立候補を届け出た。2人は市内で出陣式・出発式を開き、詰め掛けた支持者と必勝を誓った。あいにくの雨だったが、声援に背中を押された両候補は、晴れやかな表情を見せながら市内各地で遊説した。
仲西春雅さん(61)は悪天候を考慮して午後6時に宜野湾市野嵩で出発式を開いた。市内遊説から選挙事務所に戻ると、支援者から拍手で迎えられた。真っ黒に焼けた肌に映えるイメージカラーの緑色の鉢巻き姿で「4年前と何も変わっていない。空の安全、水の安全、暮らしの安全を取り戻すことを約束する」と宣言した。
式には県知事選に立候補した玉城デニーさん(62)も駆け付け、互いの必勝を誓い合った。
事務所の壁や看板は仲西さんを支持する市議らが手作業で協力して作り上げた。「少ない人数で始まったが今では数え切れない応援を頂いている」と支援に感謝した。母の初子さん(85)と次女の小町さん(23)からたすきを掛けられると笑顔を見せ、力強くうなずいた。
市長選への挑戦は前回に続き2度目となる。「皆さんの思いと共に政策を実現する。ぜひ力を貸してほしい」。マイクを強く握りしめ訴えると、集まった支援者もそれに応えるように大きく拳を掲げた。
(新垣若菜)