台風11号の影響が知事選や統一地方選に広がっている。台風接近に伴い、候補者の顔ぶれを有権者に知らせる選挙ポスター掲示板が全市町村で一時撤去された。5日以降、各地で掲示板の再設置を進めているが、認知度が低い新人と現職の間に不公平さが生じることが懸念される。
4日に議員選挙が告示された名護、沖縄、宜野湾、南城、石垣の5市、6日に告示される19町村の選管担当者や業者は対応に追われている。
名護、沖縄、南城の3市は6日以降に作業を開始する予定。名護市は通常137カ所のところ、投開票日までの日数などを考慮し、市内64カ所に絞って掲示板を置く。
沖縄市は人通りの多い場所から優先的に設置する。宜野湾市や石垣市は5日までに作業を開始し、できるだけ多くの場所での再設置を目指している。
立候補した30代の新人候補は「台風で仕方ないとは思うが、知名度もない新人にとっては看板の設置がなされないことでとても厳しい戦いを強いられている。とにかく、街宣カーや街頭演説をこなして支持を呼び掛けるしかない」と気を引き締めた。
(’22統一地方選取材班)