女性活躍推進「えるぼし認定」に沖縄美ら島財団、大米建設、碧の3社 飲食では県内初 沖縄労働局


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西川昌登労働局長(左端)から認定通知書を受け取る花城良廣理事長(左から2人目)、金城智子社長(同3人目)、国吉修社長(右端)=5日、那覇市の那覇第2地方合同庁舎

 沖縄労働局(西川昌登局長)は5日、女性の活躍推進に取り組む優良企業として、公園管理などを担う沖縄美ら島財団(花城良廣理事長)、建設業の大米建設(国吉修社長)、飲食店を展開する碧(へき)(金城智子社長)の3社に「えるぼし認定」を交付した。認定は16社目で、碧は県内飲食業で初の認定となった。

 首里城公園や沖縄美ら海水族館の指定管理業務などを担う沖縄美ら島財団は、女性管理職の積極登用や不妊治療休業の導入など働きやすい職場環境づくりに取り組み、最高ランクの三つ星を獲得した。

 大米建設は子育てや介護中の女性でも長く働けるよう業務効率化を図ったほか、建築施工管理技士など各種資格の取得支援制度を導入するなど女性技術者の育成に尽力し、二つ星を獲得した。

 3人の子育て中である金城社長を筆頭とする碧は、全管理職に占める女性比率が58%と高い。女性がキャリア形成しやすい多様な働き方の環境整備を進めていることなどが評価され、三つ星を獲得した。

 5日に開かれた交付式で西川局長は、県内の女性の働く状況は少しずつ改善されているものの、非正規労働者の割合が依然高く、男女間の賃金格差もあると指摘。3社に対し「県内他企業の参考となる素晴らしい取り組みを継続してほしい」と激励した。
 (当銘千絵)