琉球新報社 
沖縄県と那覇市の選挙管理委員会は選挙公報の点字化や音声化を那覇市の沖縄点字図書館に依頼し作成している。国政選挙、県知事選、県議選は点字版と音声版が作成され、那覇市の市長選と市議選は音声版を視覚障がい者に届ける。
同図書館は11日投開票の知事選に向けては告示日の翌日に県選管から候補者3人の公報を受け取り作成に取りかかった。告示日の翌週中には有権者の手元に届くスケジュールだという。
同図書館によると点字版は1候補者あたりB5用紙3～4ページ程度で、音声版は3～4分程度。知事選などは2、3人分で済むが、市議選などは60人分になることもある。
公示日や告示日に候補者が決まってから点字版や音声版の作成を依頼する。県や那覇市の選挙管理委員会は、候補者から情報を得ないと依頼できないため、有権者の手元に届くのが遅くなってしまうとし、その心苦しさを語った。
時間がかかる点字投票、代理投票では大声で候補者名を確認されることも…視覚障がい者を悩ませる1票へのハードル 選挙情報の提供も少なく＜沖縄の選挙あなたの１票＞
