沖縄、台風で投開票日程が変更の可能性も 4年前は投票箱をヘリ空輸


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 フィリピンの東にある熱帯低気圧は8日午後9時までには台風に発達する見込みで、県知事選の投開票が予定される11日ごろに沖縄地方に接近する見通しとなっている。11日は24市町村の議員選挙と4市町村長選の投開票もあり、県や市町村の選挙管理委員会は台風情報を収集している。台風の状況によっては、投開票の日程を変更させざる得ない可能性が浮上している。

 公職選挙法上、天災など避けることができない事態がある場合、選挙管理員会は投票の延期、または追加の投票日の設定ができる。この場合、選挙管理委員会は直ちに告知し、延期などをした投票日の2日前までに投票日を告知する必要がある。開票についても同様の対応となる。

 2018年の知事選では、台風接近でうるま市津堅島や竹富町、本部町瀬底島など離島地域を中心に投票日を繰り上げた。また4年前は海上保安庁のヘリで、開票所がある石垣島や沖縄本島に投票箱が運ばれた。

 竹富町は10日が投票日で、11日に船で各離島から開票所がある石垣島に投票箱を運び開票作業をする。竹富町の選挙管理委員会の担当者は「今のところ(投票日の変更などは)決まっていない」としつつ、台風が直撃した場合について「県と段取りを確認し、ヘリの運搬依頼も検討する必要があるだろう」と話した。
 (狩俣悠喜、塚崎昇平)