8日発生した台風12号が、沖縄県知事選や統一地方選の投開票日11日に沖縄地方に接近する可能性が高いことを受け、県選挙管理委員会は8日、臨時会議を開き、宮古島市の大神島の投票日を9日に前倒しすることを決めた。
一部離島なども10日に繰り上げ投票する見通しで、9日に決定する。一方、11日に暴風警報が発表されても、原則として同日に投開票するとしている。
県選管は、11日は悪天候が予想されるとして、期日前投票を活用するよう呼びかけている。
座間味村の阿嘉島、慶留間島も繰り上げ投票を県選管に内申しているほか、他の地域でも繰り上げ投票の検討を進めている。県選管は9日に会議を開き、10日に繰り上げ投票する地域を決定する。
県選管は選挙期日の繰り延べは投票所の被災や交通遮断などで「投票する意思があっても投票所で投票することができない」場合に限定されるとして、11日に投開票を実施する理由を説明した。
久高島(南城市)や津堅島(うるま市)、石垣島に開票所のある竹富町など船舶で投票箱を開票所まで輸送する地域や、橋が通行止めとなる可能性のある地域では、台風の進路や規模次第で投票箱を開票所まで運べない事態も想定される。
県選管は該当市町村に繰り上げ投票を検討するよう呼びかけているほか、船が止まった場合のヘリコプターによる空輸に備えて海上保安庁や陸上自衛隊と相談を進めている。
また現地で臨時の開票所を設ける「分割開票区」方式も検討されている。11日に開票作業ができない場合は、該当市町村の開票が繰り延べされる。
(’22知事選取材班)