【宜野湾】11日投開票の宜野湾市長選は10日で、選挙戦の最終日を迎える。立候補している無所属現職の松川正則氏(68)=自民、公明推薦=に、選挙戦で浮き彫りとなった争点や手応え、最終盤の取り組みなどを聞いた。
―今回の選挙の争点は。
「争点は市民が決めることだが、やはり市民生活の向上だろう。生活が厳しいという声は大きい。生活に直結する経済の立て直しが最重要だ。これまで公共事業を多く取り組んできている。引き続き国庫補助を確保して公共事業に取り組み、雇用の創出、所得の向上で好循環を生み出していきたい。あとはやはり宜野湾市なので、市のど真ん中にある普天間飛行場の返還・移設問題は欠かせない」
―重点政策は。
「一番は経済の立て直し。景気牽引(けんいん)の手段としてはやはり公共工事だろう。コロナが収まらないと経済・観光への影響も大きいが、ただコロナ下でどう回していくかというのも大事だ」
「大型プロジェクトである西普天間住宅地区の開発や門前町構想を進めたい。佐真下地区の旧歓楽街に総合福祉センターの設置、そのほか高度情報通信機能を備えた情報通信産業施設建設なども考えている」
―告示後の選挙活動の手応え、選挙戦最終盤の取り組みは。
「現職ということもあり、遊説中も声を掛けてくれる方も多く、応援していただいていると感じる。ただ、コロナ下なので会合に積極的に顔を出すというのも難しく戸惑いもあり選挙活動の難しさは感じる。最終盤に向けては、まだ回りきれていない企業へのあいさつなども含め遊説でも地域を回っていく。選対としては支援者への電話作戦や期日前投票の呼びかけを徹底している」
―最後に有権者に訴えたいことを。
「宜野湾市はどんどんよく生まれ変わっている。西普天間地区は電線の地中化などインフラ整備も進めており、佐真下地区で進めている総合福祉センターができれば市民福祉の向上にも力が入れられる。市の職員も非常に頑張っており、元気な街になっている。普天間飛行場の返還により、さらにどの自治体にも負けない魅力ある街になる。返還の道筋をつけて、街の活性化に向け取り組んでいく」
(聞き手 新垣若菜)