9日午後9時現在、台風12号は暴風域を伴い、フィリピンの東を1時間に約20キロの速さで発達しながら西北西に進んでいる。強い勢力となって11~14日ごろにかけて沖縄地方に接近し、先島諸島では大しけや暴風、警報級の大雨となる恐れがある。
9日午後9時現在の中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。
台風の中心は、11日午後9時には石垣島の南約180キロの海上に進み、先島諸島では12~13日ごろにかけて暴風となる所がある見込み。
12日ごろから台風の動きが遅くなるため、先島諸島では長い時間にわたって影響を受ける可能性がある。沖縄本島地方でも進路によっては、14日ごろに暴風となる恐れがある。先島諸島で11日に予想される最大風速は20~24メートル、最大瞬間風速は25~35メートル。
沖縄地方の沿岸海域では10日からうねりを伴い次第に波が高くなり、先島諸島では、進路によっては11~13日ごろにかけて大しけや猛烈にしける見込み。気象台はうねりを伴う高波に警戒を呼びかけている。 (中村万里子)