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全ては言葉がスタート 坂口智美・株式会社CETM代表取締役<仕事の余白>


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 人が1日に選択する回数は約7万回で、そのうちの80%はネガティブな思考をしているのだという。そして約90%は昨日と全く同じ選択をしているというのが驚きである。

 これは、私たちのご先祖が原始時代に野生生物から身を守るため、危険回避の考えと行動の結果、DNAに組み込まれたサバイバルリスクの回避思考なのだ。人は何も考えずにいたら不安要素回路になり、例えば事故にあった、ケガしたらどうしよう―などを無意識に考えるのである。

 米国の国立科学財団の研究結果では人の頭の中には毎日1・2万~5万個の「考え」が生まれ、その8割はネガティブ思考となるわけだが、ある大学の研究データによると約96%は実際に起きることはない結果だった。つまり心配&不安はほぼ取り越し苦労となるわけだ。考えた時間がもったいない。「時は、有限」。同じ一日を過ごすなら無意識に昨日と同じネガティブな思考になるより、意識的にワクワクする選択に変えることで気持ちがポジティブになり自然と笑顔になった方が良いのだ。

 ポジティブな思考に変える方法として、まず言葉を変えることがある。「全ては、言葉がスタート」であり、発した言葉が思考となり行動を選択するからだ。良い波動(人、場所、持ち物、食べ物、仲間達)とつながることも大切である。人は幸せになると波動が良くなり、良い波動は周囲にも幸せな影響を与えることができるから、まずは、自分を幸せにすることがとても大切なことなのだ。