東京で泡盛に舌鼓 「古酒の日」沖縄料理店でイベント、奥深い味わいと香りに酔いしれ


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江東区亀戸の沖縄料理店「琉花」で開かれた「古酒」の日にちなんだ集まりで、森田一裕さん(右から5人目)ら参加者と盛り上がる店主の新垣進吾さん(同6人目)=4日、東京都江東区亀戸

 【東京】9月4日の「古酒(クース)の日」に合わせて東京都江東区亀戸の沖縄料理店「琉花」で、「琉花古酒の会」が行われた。店の常連の泡盛好きが集まるイベントで今年で6回目。発起人で7本の古酒を提供した森田一裕さん(64)は「気の合う仲間と泡盛の奥深さを楽しみたい」と杯を上げた。

 森田さんらは、店主の新垣進吾さん(43)=糸満市出身=が作るマース煮やチャンプルーなどの沖縄料理に舌鼓を打ち、古酒の奥深い味わいと香りに酔いしれた。

 元公務員の森田さんは約20年前に休暇で久米島を訪れた際に「久米仙」と出合い、泡盛の魅力に目覚めた。泡盛の歴史を調べ、飲み比べを楽しむうちに3年以上貯蔵した「古酒」にも興味を持ち、収集を始めた。コレクションは約1200本に及ぶという。

 森田さんは「1時間前から空気に触れさせると香りが引き立ちおいしく飲める」と約10人の参加者に自慢の逸品を振る舞った。新垣さんは「古酒の魅力に触れられる貴重な場。これからも続けていってほしい」と顔をほころばせた。
 (安里洋輔)