石垣島地方や宮古島地方を通過中の台風12号は、ゆっくりとした速度で進んでいる。13日頃まで停滞する見込みで、先島地方では暴風や大雨に引き続き警戒する必要がある。台風の速度が遅い原因として、進路をふさぐように伸びる太平洋高気圧が影響している。
沖縄気象台によると、台風の進路は周囲の風の強さや向きによって決まるという。
台風は周囲を流れる風に乗って進むが、高気圧の周囲の風は弱いため、台風が高気圧に接近すると速度が上がりにくくなり、停滞することもあるとされる。
12日時点で西日本の太平洋側にある高気圧が沖縄地方に広がっている。台風の進路をふさぎ、台風の速度が遅い原因になっている。台風は14日から速度を上げて、中国の華北に向かい、沖縄地方から離れる見通しとなっている。
(狩俣悠喜)