国場組、増収増益 売上高は20%増の354億円 徹底的な原価管理で2期ぶり増益 22年6月期決算


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 沖縄県内建設最大手の国場組(玉城徹也社長)は12日、決算取締役会を開き、2022年6月期決算を報告した。単体の売上高は大型ホテルの完成により前期比20.1%増の354億円、経常利益は同48.2%増の29億円、純利益は同49.3%増の19億円の増収増益となった。徹底的な原価管理で2期ぶりの増益となった。

 グループ全体の売上高は前期比6.2%増の742億7千万円、経常利益は同3.5%減の25億6千万円、純利益は同14.9%増の15億2千万円だった。

 子会社のザ.テラスホテルズ(22年3月期決算)は売上高145億8千万円、経常損失2億1千万円で2期連続の赤字決算となった。

 今後の見通しは原油・石炭・液化天然ガス(LNG)などの急激な高騰による電気代、燃料代の急激な値上げ、資材の高騰などで厳しい経営環境になると推測。新型コロナウイルスの影響もあり、公共工事、民間工事とも減少し、受注競争が激化するとみている。

 ホテル事業については、観光客数の持ち直しが見られるが、人材確保に懸念があるとしている。

 役員人事は監査役の山城俊夫氏の辞任に伴い、新たな監査役に大同火災常務の松川貢大氏(54)が就任する。国場幸一会長(80)、玉城社長(72)ら6人は全員再任となる。21日予定の株主総会で決定する。
 (玉城江梨子)