航空自衛隊那覇基地が7月に基地内の水路で実施した水質調査で、発がん性の恐れなどが指摘されている有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)の合計値は下流で水1リットル当たり158.7ナノグラムだった。環境省の暫定指針値(水1リットル当たり50ナノグラム)を上回った。
調査は、昨年2月に同基地からPFOSなどを含む泡消火剤が流出した事故を受けて実施しており、6回目。毎回、上流または下流で指針値を超えるPFOS・PFOAが検出されている。水路内の上流側では両物質の合計値は水1リットル当たり33.6ナノグラムで指針値を下回った。調査結果は8月、那覇基地のホームページに掲載された。14日に開かれた市議会で、儀間規予子環境部長は「引き続き那覇基地に対し、原因究明や管理について適切な対応を行うよう依頼したい」と述べた。湧川朝渉氏(共産)への答弁。湧川氏は「土壌調査を求めるべきだ」と指摘した。
(伊佐尚記)