台風12号の影響が出始めた7日、珍福会シニアの當銘由春さんは職場の釣りダービーに参加していたので、平安座島のマル秘ポイントで午後9時ごろから竿(さお)を出した。餌はカニとシガヤーダコ。カニ餌に餌取りらしきアタリはあったが、狙いのタマンのヒットがないまま、満潮前の午前4時。シガヤーダコを餌に投げていた竿に2回アタリがあった後、竿が一気に曲がってラインが引き出された。急いで竿を取り、ファイト開始。走りが速いので一瞬ガーラかと思ったが、重量感がなく、大型のタマンだと確信。強引に巻き上げると72.2センチ、5.03キロの大型タマン。一発逆転を果たした。
石垣島在住でFeed Manの対馬玄人さんは釣りのガイドもしているベテラン釣り師。台風接近中の10日、大型タマンを狙って、職場仲間と深夜1時から釣り開始。アタリは多いがなかなかヒットせず、釣れたのはクチナジ1匹のみで朝を迎えた。タマンは諦め、マクブでも狙おうと、島ダコの足からシガヤーダコの1匹掛けに替えてアタリを待った。満潮時刻の午前7時24分、突然竿がぶち曲がりラインが引き出された。想定外のロウニンアジのヒットだったが、百戦錬磨の巧みなファイトで釣り上げたのは112センチ、17.23キロのロウニンアジだった。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)