10月23日投開票の那覇市長選で、与党市議らは21日、城間幹子市長を訪ね、「オール沖縄」勢力が擁立した翁長雄治氏への支援を要請した。要請は冒頭以外、非公開で行われた。市議によると、城間氏はどの候補を支援するか「まだ決めてない」と述べたという。
自民が推薦する前副市長の知念覚氏側からも城間氏の支援を求める声がある。城間氏は21日の定例記者会見では、どの候補を支持するのか表明しない可能性も含めて「いずれの選択もあり得る」と述べた。
与党の要請に対し、城間氏は「(前知事、前市長の)翁長雄志さんならどうするか」と悩んでいる様子を見せたという。市議たちは翁長前知事の著書などを手に「基地を押し付ける自民と一緒にやる知念さんを応援するのはあり得ない。翁長さんの遺志に反する」と主張した。
雄治氏の陣営では城間氏を選対本部長に迎える案が出ている。当面は選対本部長代行を置き、選対本部長を空席にしておく可能性もあるという。
(伊佐尚記)