【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設に反対するため、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みの抗議が始まって22日で3千日を迎えた。沖縄平和運動センター前議長の山城博治さんは2014年の当初、座り込み抗議を呼び掛けたうちの一人。「最初からここに来ている。ここまで続くとは」とため息交じりで話す。座り込みについて「工事車両を止め、工事全体を遅らせることができた」と強調する。
座り込み開始当時は、機動隊とのもみ合いや拘束事案などが相次いだ。「工事を止めようと激しい抗議をした」と振り返る。自身もコンクリート製ブロックをゲート前に積み上げ、工事車両の進入などを妨害したとして威力業務妨害の疑いで逮捕された。
政府は米軍普天間飛行場の危険性除去の方法として、辺野古移設が「唯一の解決策」としての立場を変えない。基地建設は長期化している。
山城さんらは「誰もが、いつでも参加できるような運動を展開しなければならない」と考えるようになった。「新型コロナの感染防止も考えなくてはならない。今後も長く続くことになるだろう。無理せず、かといってやめずに抵抗を続けていくことが大事だ」と語った。
(長嶺晃太朗)